4.2. モード#
Mroongaには以下の2つのモードがあります。
ストレージモード
ラッパーモード
ストレージモードでは、全文検索機能だけではなくデータストアも含めてGroongaの機能を利用します。ストレージエンジンのすべての機能をGroongaで実現するため、Groongaが得意としている集計操作が高速です。また、 groonga
コマンドで直接データベースを操作できるという特長もあります。
ストレージモードの構成を図で表すと以下のようになります。MyISAMやInnoDBなど既存のストレージエンジンの代わりに利用します。
ラッパーモードでは全文検索機能のみGroongaの機能を利用し、データストアはInnoDBなど既存のストレージエンジンを利用します。ラッパーモードを利用することにより、ストレージエンジンとして多くの利用実績のあるInnoDBに全文検索エンジンとして実績のあるMroongaを組み合わせて、高速な全文検索機能付きの信頼性のあるデータベースとして利用できるという特長があります。
ラッパーモードの構成を図で表すと以下のようになります。全文検索関連の処理はMroongaで処理し、それ以外の処理はMyISAMやInnoDBなど既存のストレージエンジンを利用します。SQLを処理するSQL Handlerと既存のストレージエンジンの間に位置するため、すべてのデータが一度Mroongaを通ることになります。これを利用して、全文検索用のインデックス作成などを透過的に行います。