Mroonga 5.11リリース!
今日は今年最後の肉の日ですね。
Mroonga 5.11 をリリースしました!
- インストール方法: インストール
- アップグレード方法: アップグレードガイド
変更点
今月の変更点は次の通りです。
- [RPM] MySQL 5.6.28と5.7.10をサポート
- スクリプト構文の
match_columns
でインデックステーブルをサポート - UDFに
mroonga_normalize
を追加 - [ラッパーモード]
CHECK TABLE FOR UPGRADE
のバグを修正
[RPM] MySQL 5.6.28と5.7.10をサポート
MySQL 5.6.28と5.7.10のRPMパッケージ(mysql56-community-mroonga、mysql57-community-mroonga)の提供を開始しました。詳しいインストール方法はリファレンスマニュアルを参照してください。
スクリプト構文のmatch_columns
でインデックステーブルをサポート
Mroonga 5.10以前では、インデックステーブルの区切り文字に-
(ハイフン)が使われていました。-
が含まれたテーブル名はスクリプト構文(mroonga_command
)のmatch_columns
では使うことができない(シンタックスエラーになる)ため、スクリプト構文のmatch_columns
でインデックステーブルが使えませんでした(自分でテーブルを作成するという回避策はありました)。Mroonga 5.11からはインデックステーブルの区切り文字がが-
から#
に変更されたため、スクリプト構文のmatch_columns
でインデックステーブルを使えるようになりました。ただし、Mroongaを普通にSQL経由で使う場合はスクリプト構文を意識する必要はないため、多くのユーザーにとっては影響はありません。
UDFにmroonga_normalize
を追加
Mroongaはいくつかの便利な機能をUDF(ユーザー定義関数)として提供しています。Mroonga 5.11から、新たにmroonga_normalize
が追加されました。mroonga_normalize
はGroongaのノーマライザーを使って文字列を正規化することができます。詳しくはリファレンスマニュアルをご覧ください。
[ラッパーモード] CHECK TABLE FOR UPGRADE
のバグを修正
Mroonga 5.10でCHECK TABLE FOR UPGRADE
(mysql_update
)がサポートされましたが、CHECK TABLE FOR UPGRADE
したテーブル以外のテーブルが削除されてしまうというバグがありました。そのバグが5.11で修正されています。
お知らせ
Groonga Advent Calendar 2015
今月は12月ということで、毎年恒例のAdvent Calendarが開催されました。
投稿された記事の中で、Mroongaをメインで扱った話題は以下の通り7つもありました。Groonga以外のGroonga族では一番人気だったようです。ありがとうございます!
- MroongaのDockerリポジトリーをメンテナンスしているはなし
- MroongaのDockerイメージメンテナー募集中です
- Mroonga5.10ではノーマライザーをオプションで指定すると全文検索クエリ以外では利用されない
- Mroongaを使ったシステム構成の例
- Mroongaで全文検索以外でGroongaのノーマライザーを使う方法
- Mecabの「too long sentence」エラーの解消方法
- MroongaのDockerコンテナーでのdatadirの使い方いろいろ
おわりに
5.10からの詳細な変更点は5.11リリース - 2015-12-29を確認してください。
それでは、来年もMroongaでガンガン検索してください!