Mroonga 7.07リリース!
Mroonga 7.07 をリリースしました!
- インストール方法: インストール
- アップグレード方法: アップグレードガイド
変更点
今月の変更点は以下の通りです。
mroonga_query_expand
UDFのサポート- MariaDB公式が提供している10.1/10.2パッケージに対応しました
mroonga_query_expand
UDFのサポート
今回のリリースでは、mroonga_query_expand
というUDFをサポートしました。
これはクエリーに含まれる語の同義語を展開して検索するのに使います。
使い方の例を示します。
CREATE TABLE diaries (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
content VARCHAR(255),
FULLTEXT INDEX (content)
) ENGINE = Mroonga DEFAULT CHARSET utf8;
CREATE TABLE synonyms (
term varchar(255),
synonym varchar(255),
INDEX (term)
) ENGINE= Mroonga DEFAULT CHARSET utf8;
全文検索用の diaries
テーブルと同義語を定義する synonyms
テーブルを例では使います。
これに、同義語のデータと検索対象のデータを登録します。
INSERT INTO synonyms VALUES ('Groonga', 'Groonga Mroonga Rroonga');
INSERT INTO diaries (content) VALUES ("Groonga is fast.");
INSERT INTO diaries (content) VALUES ("Mroonga is fast.");
INSERT INTO diaries (content) VALUES ("PGroonga is fast.");
これでサンプルを試す準備ができました。
mroonga_query_expand
の構文は次のとおりです。
mroonga_query_expand("同義語を定義するテーブル", "対象語句のカラム", "同義語を定義したカラム", "検索語句");
Groonga
で検索したら Mroonga
でも検索したい場合には次のように mroonga_query_expand
を使って検索します。
mysql> SELECT * FROM diaries WHERE MATCH(content) AGAINST(mroonga_query_expand("synonyms", "term", "synonym", "Groonga") IN BOOLEAN MODE);
+----+------------------+
| id | content |
+----+------------------+
| 1 | Groonga is fast. |
| 2 | Mroonga is fast. |
+----+------------------+
2 rows in set (0.01 sec)
mroonga_query_expand
がsynonyms
テーブルから Groonga
に対応する「(Groonga Mroonga Rroonga)
」を返すので、期待通りにGroonga
とMroonga
を含む結果を取得できました。
MariaDB公式が提供している10.1/10.2パッケージに対応しました
今回のリリースから、MariaDB公式が提供している10.1および10.2向けのパッケージの提供を始めました。 対象となるのは、CentOS 6とCentOS 7です。
対応している環境それぞれのインストール手順についてはドキュメントを参照してください。
- CentOS 6でMariaDB 10.1のパッケージを利用
- CentOS 6でMariaDB 10.2のパッケージを利用
- CentOS 7でMariaDB 10.1のパッケージを利用
- CentOS 7でMariaDB 10.2のパッケージを利用
おわりに
7.06からの詳細な変更点は7.07リリース - 2017-10-12を確認してください。
それでは、Mroongaでガンガン検索してください!