Mroongaブログ

2017-12-29

Mroonga 7.10リリース!

今日は今年最後の肉の日ですね。

Mroonga 7.10 をリリースしました!

変更点

今回のリリースでは、最適化や高速化まわりの改善がいくつも入っています。実験的な機能もあるため、試してみてうまく動かなかったら報告をもらえるとうれしいです。

また、このリリースからGroonga 7.1.0以降が必要になります。Mroonga 7.10にアップグレード後にMySQLを再起動する必要があるのでご注意ください。

主な変更点は以下の通りです。

  • [実験的] コンディションプッシュダウンを常に有効にできるようにしました
  • 固定長カラムの値の取得処理を高速化しました
  • マルチカラムインデックスでもカウントスキップ最適化をサポートしました
  • [CentOS] Percona Server 5.6.38および5.7.20に対応しました
  • MariaDB 10.3に対応しました

[実験的] コンディションプッシュダウンを常に有効にできるようにしました

コンディションプッシュダウン(検索条件をMySQLレベルではなくGroongaレベルで処理する最適化)関連の変数をいくつか追加しました。

  • Mroonga_condition_push_down
    • コンディションプッシュダウンを使う度にカウントアップします。コンディションプッシュダウンが使われたかどうかを確認するために利用できます。
  • mroonga_condition_push_down_type
    • コンデイションプッシュダウンサポートをどのように有効にするかを制御します。

mroonga_condition_push_down_type のデフォルト値は ONE_FULL_TEXT_SEARCH です。このときは WHERE 句に MATCH AGAINST が1つしかない場合だけコンディションプッシュダウンを有効にします。従来と同じ挙動です。

mroonga_condition_push_down_type の値を ALL にすると常にコンディションプッシュダウンを使うので、高速になることが期待されます。 ただ、今のところ ALL は実験的な機能です。実際に使ってみて、従来よりも高速になるかどうか、ちゃんとした結果が返ってくるかどうかのテストに協力してほしいです。 設定方法は以下です。

SET mroonga_condition_push_down_type = ALL

フィードバック先は以下から使いやすい場所を選んでください。 うまくいっても、うまくいかなくても教えてもらえるとうれしいです。 遅くなるとか結果がおかしいというときは、可能な範囲でログや再現手順を添えてもらえると助かります。

ご報告お待ちしています。

固定長カラムの値の取得処理を高速化しました

固定長カラムの値の取得処理を高速化するためにカラムキャッシュ機能をサポートしました。 この機能を使うためにはGroonga 7.1.0以降が必要なため、前述の通りMroonga 7.10からGroonga 7.1.0以降が必要になります。

マルチカラムインデックスでもカウントスキップ最適化をサポートしました

マルチカラムインデックスでもカウントスキップ最適化をサポートしました。 カウントスキップ最適化の詳細はリファレンスマニュアルを参照してください。

[CentOS] Percona Server 5.6.38および5.7.20に対応しました

今回のリリースでは、最新のリリースである Percona Server 5.6.38および5.7.20に対応したパッケージをCentos 6とCentOS 7向けに提供しはじめました。

MariaDB 10.3に対応しました

MariaDB 10.3に対応しました。MariaDB 10.3をお使いの方はぜひ試してみてください。CentOS向けのパッケージも近いうちにリリースする予定です。

おわりに

7.09からの詳細な変更点は7.10リリース - 2017-12-29を確認してください。

それでは、来年もMroongaでガンガン検索してください!