Mroonga 11.07リリース!
Mroonga 11.07 をリリースしました!
- インストール方法: インストール
- アップグレード方法: アップグレードガイド
重要なお知らせ
Mroongaには、MySQL 5.7で作成されたDBをMySQL 8.0にアップグレードすると、Mroongaがクラッシュする問題がありました。 この問題は、Mroonga 11.08で修正されています。 MySQL 8.0 より前のバージョンでMroongaを使用しているユーザーは、Mroonga 11.08以降を使うことを強くおすすめします。
変更点
今回の変更点は以下の通りです。
改良
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Ubuntu Ubuntu 20.04 (Focal Fossa) の MySQL 8.0 をサポートしました。
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mroonga_snippet_html() ノーマライザーのカスタマイズに対応しました。
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この機能によって、以下のように
mroonga_smippet_html()
でカスタマイズしたノーマライザーを使えます。CREATE TABLE terms ( term VARCHAR(64) NOT NULL PRIMARY KEY ) COMMENT='normalizer "NormalizerNFKC130(''unify_kana'', true)"' DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COLLATE=utf8mb4_unicode_ci; SELECT mroonga_snippet_html('これはMroonga(ムルンガ)です。', 'terms' as lexicon_name, 'むるんが') as snippet; snippet <div class="snippet">これはMroonga(<span class="keyword">ムルンガ</span>)です。</div>
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ベクターカラムの値をバイナリーではなくテキストとして出力できるようにしました。
- この機能によって、ベクターカラムの値をダンプするのに、
mysqldump
を使えます。
- この機能によって、ベクターカラムの値をダンプするのに、
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存在しないテーブルを削除した際に、
.mrn
ファイルを作らないようにしました。 -
ベクターの要素に対して
W
プラグマを使えるようにしました。- この機能によって、ベクターの要素に重みをセットできますが、この場合、Mroongaは指定したセクションのみ検索します。 通常のマルチカラムインデックスでは、Mroongaは指定していないセクションもデフォルトの重みで検索します。
修正
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WHERE句に "WHERE primary_key IN ("")" と指定した際にMroongaが誤ったレコードを返すことがある問題を修正しました。
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例えば、以下ようなケースでMroongaが誤ったレコードを返すことがあります。
CREATE TABLE ids ( id varchar(7) PRIMARY KEY, parent_id varchar(7) )ENGINE=Mroonga DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COLLATE=utf8mb4_unicode_ci; INSERT INTO ids VALUES("abcdefg", ""); INSERT INTO ids VALUES("hijklmn", ""); INSERT INTO ids VALUES("opqrstu", "hijklmn"); SELECT * FROM ids WHERE id IN (SELECT parent_id FROM ids); +---------+-----------+ | id | parent_id | +---------+-----------+ | abcdefg | | | hijklmn | | +---------+-----------+ 2 rows in set (0.00 sec)
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おわりに
11.06からの詳細な変更点は11.07リリース - 2021-09-29を確認してください。
それでは、Mroongaでガンガン検索してください!